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2010.6.14 【旅】
Novel stage / Fun Fiction:DFF
《始まり》
いつの間にかあった空は、深い深い藍色になっていた。
立っている平地は白銀の砂や柱に覆われ、うっすら輝きすら放っている。
更に異質なのは、大地からまるで虹のようなアーチ状となっている薄緑色の光の筋だ。
こんな場所は知らない。
世界が変わってからも続けてきた旅でも、こんな昼とも夜ともつかない白銀の地を訪れた記憶はない。
そう一瞬考え、すぐ間違いに気付いた。
旅をしていたのはおそらく間違いない。
だが、それがどんな世界だったのか。どんな場所だったのか。何も思い出せないのだ。
この場所も覚えていないだけで来たことがあるのかもしれない。感覚は来たことがないと告げてはいるが。
そしてもう一つ、感覚が告げている。
掌の中の黄色い羽根。
大切な、大事な相棒。自分の名前以外朧気な記憶の中でも覚えている相棒。
相棒と進むべき大地があるなら、そこは旅の出発点。
未知の世界に来たのならば楽しまなければ損だ。
見上げた空が青くなくても、踏みしめる大地が土でなくても。
「さあ、冒険の始まりだ」
手に持った剣を軽く降って、歩きだした。
Fine.
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