365 letters 2010.1.13 忍者ブログ
since 2010.1.1/1日1題に挑戦終了。現在不定期更新。
〓 Admin 〓
<< 05   2026 / 06   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30     07 >>
[21]  [20]  [19]  [18]  [17]  [16]  [15]  [14]  [13]  [12]  [11
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2010.1.13   【歌】

Novel Stage / original:Willwart

《Song for you》

 



 

 水晶花と呼ばれる花がある。
 雲の上にしか咲かない、日の光を通す薄い水色の花弁を三枚持つ小さな花。
 それが露に濡れ、輝く。一面の花畑に白い翼の少女が立っていた。
 優しい風と共に流れてくるのは水晶花の様に透き通った声。

 あおく あおく きれいなそら

 金色の髪と柔らかな翼の羽毛が風と戯れる。

 せなかをあわせて みあげてた

 胸の上で手を重ねて、空と花だけを観客にその歌を響かせていた。
 無垢な心をそのまま移したかのように、明るく優しい音は花畑を駆け巡る。

 かさなったはね かさなったこころ

 ほほえむあなた ほほえむわたし

 いっしょに どこまでも

 てをのばすこともできないとおくまで

 つれていって

「……パール」
「ふぇ、ふぇええええぇっ!?」
 歌うことだけに集中していた少女に話しかけたのは、ばつの悪そうな黒翼の青年。
 パールが心底驚いたのを見て更にすまなさそうな表情になる。
「邪魔してすまない」
「う、ううん。いいのっ」
「そうか。アレクが呼んでいる」
 答えながら、青年は少女に手を差し出す。
 いつものように、少女は手を握るのではなく、ぎゅっと差し出された腕に抱きつく。
「うん。いこう、ギルくん」
 驚いていたのはすっかり落ち着いて、歌っていた時の様な満面の笑顔。
 黒翼と白翼が、天に舞う。

(わたしがおねがいしたら、つれていってくれるのかな……)


 Fine.

 

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カウンター
カレンダー
05 2026/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
梨雪
性別:
非公開
自己紹介:
かってきままに ぶらぶらと
ブログ内検索
P R
世界樹の迷宮Ⅲ
Copyright(c) 365 letters All Rights Reserved.* Powered by NinjaBlog
* photo by 空色地図 * material by egg*station *Template by tsukika
忍者ブログ [PR]