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2010.6.3 【近】
Novel stage / original:Absoetia
《血と水》
むかし むかし
あるところに おおきなおおきなくにがありました
さいしょのおうさまが くにをつくって
にばんめのおうさまが くにをおおきくして
いまは さんばんめのおうさまです
さんばんめのおうさまは ふたごでした
しかし こまったことがおきたのです
おうさまになったふたごのおにいさんには
おきさきさまがいませんでした
けっこんしたいというひとはたくさんいたのに
おうさまのすきなひとは みぶんちがい
みのまわりのおせわをしている じじょさん
おうさまはかのじょのために どくしんでいたのです
だいじんさんがすすめても おとうとさんがすすめても
くびをよこへふるばかり
するとこんどは およめさんではなく
だいじんさんたちが じぶんのこどもをようしにするようすすめます
きぞくさんたちも すすめます
けれどおうさまは どのすすめにもうなづかず
おとうとさんのこどもを ようしにしました
おとうとさんはしぶしぶ こどもをようしにだしました
そのとき おとうとさんはおもったのです
いつか おうけのちが たえてしまうかもしれない
つばさもつむすめのちからが とぎれてしまうかもしれない
そうかんがえた おとうとさんは
あるほうほうをとることにしました
それは
おうけのちの
こどもどうしで
こどもをつくること
きんしんそうかんをくりかえすこと でした
それから ずっと ずっと
おうさまのちすじとはべつに
おうけのちは つたえられつづけました
こくなったちは
いじょうなちからをもつこどもをうみました
いじょうなすがたをしたこどもをうみました
けれど だれもやめませんでした
きっと これからもやめません
Fine.