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2010.6.26 【怒】
Novel stage / Fun Fiction:LοV
《雪解》
魔界王国ルクサリア。
古の地下道を抜け、魔都シヴィラダへと向かう道筋は、閉ざされていた氷の檻から解き放たれ、小さな緑を見せていた。
雪がその形を変え、新たなる芽の糧となる。それは既に過ぎ去ったはずの春を見るような光景。
その中を進むこの地を解放した当人、ルヴニールはどこか憂鬱そうな表情で仲間と共に歩いていた。
この地を統べていたわだつみとの戦いの後、どこか残る仲間との違和感。解説しても消えないしこりはおそらく青年の持つ力の一端についてだろう。彼にしてみれば説明通りの事を行ったに過ぎないが、本人にしても疑惑は残っているのだ。
(あの人、本来もっと堅い人だと思うんだよなぁ……)
竜の鱗はいくら弱点である雷を纏っていてもそうやすやすと切り裂けるものではない。
だとすれば。
(何かが介入してる……そういうことなのかな)
そして、そんなことが出来るのはわだつみを配下においた彼女にしか出来ないだろう。 魔都シヴィラダで待つ、蝿の女王。
(……ふざけたことしてくれるなぁ)
青年が心のうちに抱いた女王への感情。
それが怒りというものであることに、本人が気付いていなかった。
そして、気づかないほうが幸せだった。
To be continued...
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