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2010.4.3   【体】

Novel stage / Fun Fiction:LοV

《それは別の物語》


 


 

 海上の砦、グーラ王国要塞。
 潮風に生ける者全てへ憎しみを抱く咆哮が響き渡る。
 何年、何十年と続けられてきたことだろう。
 それが、今。一人の少女によって終止符を打たれのだった。

 どう、と音を立てて倒れこむ龍の巨体。
 肉体はとうに腐り落ちはてて、骨しか残っていない。
 それでも死ぬことを、滅びることを許されなかった龍の王に立ち向かうのは、黒髪を靡かせるロードの少女。
「さあ、ショータイムの始まりだ……!」
 白い翼を持つ自堕落な雰囲気を持つ青年が黒い雷を迸らせる。
 竜骨に雷がまとわりつき、その直後雷が絡みつく銀の細剣がひらめくとやすやすと骨へと食い込んでいく。
 更に黄の衣を纏う女神がその掌から雷光を放ち、白い衣の女神もまた雷の矢を放つ。
 砕けた骨の欠片が飛び散っていく。まるで雪のように。
 黒い雷が消えると同時に龍に付き従う使い魔が現れるが、ケラケラと笑う黒いコートとシルクハットの男性がホーンを吹き鳴らすことで出現した死霊が襲いかかり、喰らい尽くす。光を放つ人魚や浮遊する髑髏もそこへ加わり、あっという間に参戦した使い魔達は消えていく。
 そしてアルカナの力が一瞬緩む瞬間に白い衣の女神によって後押しされた青年の黒い雷が再び落ち、弱体化した雷に対する抵抗力を容赦なく打ち抜かれていく。
 その戦い方はもう一人の人間のロードとは違う、圧倒的な戦力。
「……さようなら」

 竜の王が安らぎの眠りに落ちるまで、戦闘を開始して一時間も経過しなかった。


 To be continued...


 

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