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2010.10.6 【詩】 Novel stage / Fun Fiction:FF4
《吟遊詩人》
その手は鉄(くろがね)に馴染まず、旋律を紡ぐ器を持つ。
その身は鎧の冷たさに耐え切れず、大地の恵みで紡がれし衣を纏う。
その声は吼え猛る言葉を発せられず、妖精の気まぐれを囁く。
けれど、広がる波紋はただの振動ではなく。
妖しき響きを湛え。
抗えぬ魅力を抱え。
剣よりも容易に敵の内へと忍び込む。
刃を持たずして砂漠すら渡る、それが、吟遊詩人。
Fine.